崖地の建物建築について



株式会社カツキ 不動産部の千田です。


先日、古くからお付き合いのある不動産業者さんの所へ伺った時のお話しですが、

土地から探していて注文住宅を考えているお客様がいらっしゃるとの事でして、

RC造建築の概要やRC-Z工法、目安となる建築費などの説明をさせて頂きました。


その中で、周辺相場よりも安価な土地物件についてご相談されまして、内容的には

敷地奥側に2m程の崖があり、木造建築では敷地の1/3程しか有効利用できないと

木造建築業者さんに言われたとの事。


不動産業者の担当者さんに、実際のところはどうなのか聞かれましたが、事実です。


これ本当によくある話しでして、崖を背負ってる立地条件の敷地に木造や鉄骨造等で

建物を建築する場合、崖が崩れてきた時にそれを防ぐ防護壁の築造が必須条件であり、

余計な築造費が掛かってしまう事と、防護壁からの離隔距離も取らないといけない為、

敷地の半分も有効利用できないという事が実際におきます。


この立地条件で敷地を有効利用する解決法としては、RC造で建築するしかないんです。


崖崩れを防ぐ防護壁というのは、構造的にRC造しか認められておりませんが、建物自体が

RC造であれば、躯体そのものが防護壁の役割を果たすので、崖があっても普通の敷地に

建物を建てるように注文住宅を建築する事が可能です。


崖側に開口部を設けられない等の制限はありますが、プランニング次第で対応はできます。


もし崖地形状の敷地で注文住宅の建築を考えているなら、選択肢はRC造建築の一択です。


既出の不動産業者の担当者さんにも同様のご説明をして、お客様にお伝えするとの事でした。


今回はRC造でしか解決できない一例をご紹介しましたが、他にも防火地域での耐火建築物や、

地下室の建築など多々ありますので、これから注文住宅の検討をするという事であれば、

一度お気軽に千田までご相談ください。


それではまた。