崖の対応について



株式会社カツキ 不動産部の千田です。


先日、15年以上前に私が属していた不動産仲介会社の方から相談を受けました。


お客様に紹介する土地の件で、敷地の裏側隣地に3m程の擁壁があるのですが、

検済み擁壁なので平坦な敷地と同様に木造を建てても問題ないかとの事でした。


結論から言うとNOです。


当該地の立地条件や敷地面積、高低差などの様々な条件が加味されるので一概には

言えませんが、検済み擁壁であっても基本的な考え方としては、崖(擁壁等)が崩れて

きた時に建物の安全が確保できるものでなければいけません。


木造住宅の場合は構造上、崩れてきた崖を防ぐ事はできないので、崖と建物の間に

強固な防護壁等の築造をするか、建物を安全な位置まで崖から離す必要があるので、

現実的に敷地の有効面積が小さくなり建物が建てられない可能性が高く、防護壁を

築造するとしても数百万円もの別途工事費が掛かってきます。

(崖天端からの角度や後退距離などは戸々に違うのでここでは割愛します)


RC造住宅の場合は建物自体が防護壁にもなる為、数百万円もの別途工事費も掛からず、

崖から距離を置く事もなく敷地をそのまま有効利用できますので、崖が絡む土地での

建物建築にはRC造建築が最適だと自負しております。


横浜エリアは特に山坂が多いので必然的に崖地になっており、建築に二の足を踏んで

いる方は一度お声掛けください。


ご相談やお問い合わせは、どうぞお気軽に千田までご連絡ください。