崖や擁壁が絡む敷地について


株式会社カツキ 不動産部の千田です。


先日、お付き合いのある大手不動産会社の方から、とある相談を頂きました。


隣地に5m程の擁壁を背負った敷地で木造建築をした場合、どの様な制限があるか

とのご相談なんですが、立地条件や詳細確認をしてないので何とも言えませんが、

基本的な考え方としては、擁壁下端から少し離れた所にRCの防護壁を造成して、

さらにそこから離れた所に建物を建築すると言ったイメージになります。

(細かい建築基準法上のお話しをすると長くなるので、ここでは割愛いたします)

木造建築だと大まかこの様になりますが、防護壁の造成工事費は予想以上に高く、

数百万円から一千万円超の可能性もあり、敷地も有効利用できる面積が小さくなり

希望のボリュームで建築できない事が容易に想像できます。


擁壁や崖がある敷地の場合、崩れてきた時にそれを防ぐ対策をしないといけないので、

防護壁等の造成が必須になるのですが、RC造はその必要がないんです。

(防護壁が必要ない構造体はRC造だけです)


RC造建築であれば建物自体が防護壁の役目を果たすので、敷地も有効に利用でき、

余計な造成費も掛からない最適な建築方法と言えます。


自宅の建替えや購入予定地が崖や擁壁に絡んでいる場合、RC造建築なら理想の建物を

建築できると思いますので、ご検討されている方は一度ご相談頂ければ、未来が変わる

かもしれませんよ。


それではまた次回。